ベトナムオフショア開発会社「TOMOSIA」との出会い
ベトナムオフショア開発会社「TOMOSIA」との出会いについて。私がまだHinodeLabo社を設立間もないころ、クラウドソーシングサービスにて、TOMOSIA社のアン社長から一通の連絡があったことがきっかけでした。
HinodeLabo社の成り立ちとESBI
私がHinodeLabo社を設立して間もないころは、一人社長だったため、実質フリーランスのエンジニアという状況でしたので、
STEP.1 営業リストの作成
STEP.2 営業メール送信、アポイント獲得
STEP.3 訪問営業
STEP.4 見積もり、契約書締結
STEP.5 要件定義
STEP.6 Webディレクション
STEP.7 システム開発
STEP.8 テスト検修
STEP.9 納品
STEP.10 瑕疵対応
実質、デザイン業務以外の全てを一人で行っていました。
エンジニア歴は10年あり、HTMLのマークアップから、Frontend全般、サーバーサイド全般(主にRailsが多かった)、AWS、GCP、モバイルアプリ開発、何でもやっていました。
E 従業員(Employee)
S 自営業(Self Employee)
B ビジネスオーナー(Business Owner)
I 投資家(Inverstor)
ESBIでいうとSに該当します。
とにかく自分の身が持つ限りは365日働いていました。その分収入が増えるからやりがいもありました。
ですが、ある一定の売上まであげると、「これ以上は自分の体が持たない」という壁にぶつかることになりました。
それでも、私が頂いている商流では、日本国内の優秀なエンジニアの方にアウトソーシングできるほどの余裕はなく、どうしようかと悩み、ひとまずいつも通り、クラウドソーシングサービスにて案件募集を行いました。
TOMOSIA社の社長、アンから一通の連絡
いつも通り、採用、不採用とご応募をチェックしていた中で、少し拙い、でもすごく丁寧で熱心な日本語で、日本の方の応募よりも遥かに低い金額で応募してきてくださった方がいました。
それがTOMOSIA社の社長、アンからでした。
中身には、彼が過去に携わってきたプロジェクトや、各スキルの経験年数などが記載されており、最初の印象としては、
「このスキルが本物だとして、この価格帯であればアウトソーシングできる」と思ったのと同時に、
「明らかに私よりスキルが高い。そして金額も低い。このままでは自分は国際競争の中でいつかエンジニアとしては勝てなくなる」
そんな思いがよぎり、そう遠くない将来にそういうことが起こるかもしれないという不安も抱きました。
そして、アンにすぐに会いに行こうと考え、ベトナムハノイに渡航することにしました。
ベトナムハノイ出張、プロジェクト開始〜資本業務提携
初めてのベトナム。
どんな国なのか、どんな人柄なのかもわからない中の出張となりました。
アンと合流し、ご依頼したいプロジェクトの話を、全て日本語で行い、プロジェクトをまず1つ進めてみることになりました。
広いオフィスに、まだ3人だけのチームでしたが、全員がBrSEと呼ばれる日本語ができるエンジニアの方々でした。
後にこの日から2年間で70名のオフショア開発会社にまで成長することになります。
もちろん、いくら日本語ができるベトナム人だとしても、当然わからない単語や、理解しづらい日本語もあるわけで、私もわかりやすい日本語を選ぶよう努めました。
出会ってから半年で、2~3個のWebシステム開発、モバイルアプリ開発のプロジェクトを済ませた頃には、10名ほどのチームに成長していました。
このタイミングで、HinodeLaboを割り当て先として、第三者割当増資を行いたいと打診させて頂き、出資させて頂くことになりました。
「TOMOSIA」の由来
「TOMOSIA」の由来は、「共に幸せ灯す」という日本語から作られた造語です。
振り返ってみると、このメッセージやロゴに、アンの人柄全てが表れていると思います。
アンが何度も繰り返し主張していることは、
・日本の顧客と我々TOMOSIAがWin-Winで一緒にビジネスをスケールさせること
・従業員、事業にしっかり投資を行うこと
この2点です。
この2点を設立以来一貫して行っている点に安心感と信頼を感じ、出資という形で一緒にTOMOSIAを大きくしていきたいと思うようになりました。
ベトナムオフショア開発の現在
2021年1月現在、TOMOSIAには70名を超える社員の方が日々、開発現場で働いています。
現在では、エンジニア、BrSE、コミュニケーター、テスターなどシステム開発に携わる方以外にも、人事や経理などバックオフィスの人材も多く在籍しています。
ところで、アジアのオフショア市場において、ベトナムは、日本の委託先国として圧倒的No1を誇り、その比率実に55%となっています。
そして若い層の人口が増加し続け、国としてIT教育をバックアップしています。
エンジニアの質、教育レベル、人材数、どれをとっても、他を追従させていません。
そしてHinodeLabo社は、TOMOSIAという強力な開発パートナーを得て、日本での上流工程設計に特化した少数精鋭のチームを作ることができました。
在籍しているメンバーには、下流工程のプログラミング実務の経験を積ませることを25~50%、上流工程の設計や、PM・SE業務の経験、テスト業務の経験を積ませることを50%~75%という割合で教育を行っています。
2020年、2021年、そしてもっと長引くかもしれない先行きの見えないコロナの影響は誰にとっても不安はありますが、来たるアフターコロナに向けて、HinodeLabo社もTOMOSIA社も、お客様のビジネスをスケールさせることができるパートナーを目指して、目の前の大切な仕事に精進していく所存です。